こんにちは!元音楽の先生、みきちです!
今回は、これさえ知っておけばどんな活動にもアレンジ自在!時間が余った時にも使える!何年生になってもずっと使える!コスパ最強なネタをご紹介します。
【微妙に時間が余る!】
【学習スタイルがマンネリ化してきた…楽しい活動が知りたい!】
【鍵盤ハーモニカやリコーダーの技術を向上させる方法が知りたい!】
こんなお悩みのある先生方にはぜひ読んでいただきたいです。
💡この記事で分かること
- 変幻自在の小ネタ、『まねっこリズム』の指導方法
- 具体的な活用方法
※『音楽の授業小ネタ9選小学校低学年編』から見に来てくださった方は一部重複する内容になります。『目的別活用例』からご覧ください。
アレンジ自由自在!『まねっこリズム』
⌛時間
3分~
🎹道具
なし 場合によって小物打楽器
📖共通事項
リズム、拍 など
✨おすすめ使用例
器楽活動の前、導入、リズムや音価(四分音符、四分休符など)の学習の前後
結論から申し上げますと、模倣遊びです。
なぁんだどうせリズムをマネするだけでしょ、と思った方、分かります。気持ちは分かりますが、シンプルなだけに活用の幅が広いんです…!
基本の使い方
①T:「まねっこリズム」と言いながら、語感に合わせて手拍子(タタッタタタタ のリズム)をする。
まねっこリズム♪
②S:教師のまねをして「まねっこリズム」と言いながら手拍子する。
まねっこリズム♪
③リズムを手拍子で提示して、模倣させる。
④良きところで「おーしーまい!」と言いながら、語感に合わせて手拍子(タンタンタンうん)をする。
おーしーまい!
⑤S:教師のまねをして「おーしーまい!」と言いながら手拍子する。
おーしーまい!
事前にリズムパターンを考えておいたり、教科書で扱ったリズムパターンをランダムに出してみたりするのも良いですね。
目的別 活用例
活用例① 新出のリズムパターンの習得
1年生では、教科書のリズムパターンの学習に。
何年生でも、曲の中で押さえてほしいリズムや特徴的なリズムが出てきた時に。
そんな時が使い時です!
新出のリズムが出てくる度にまねっこリズムのパターンを増やしてみましょう。
活動自体に慣れてきたら、先生役を児童にやってもらうのも良いですね◎
活用例② 打楽器の正しい演奏法の習得
高学年になると合奏の機会が増えます。低学年のうちから打楽器の扱いに慣れておくと、その後の指導がとてもスムーズです。
まねっこリズムを使えば、カスタネットやタンブリン(タンバリン)、鈴などの楽器に親しみながら、教えたことをすぐアウトプットできるのでおすすめです!
楽器の数が足りなければ列ごとに貸し出し、待っている人は楽器を持っているつもりで参加するなど工夫してみてください。
Step.1
楽器を配布し、持ち方を説明する。
Step.2
正しい打ち方の説明をする。
Step.3
教師も児童も楽器を使ってまねっこリズム。
活用例③ 鍵盤ハーモニカ・リコーダーの基礎を身に付けさせる
今更こんなことを言うのも恐縮ですが…鍵盤ハーモニカやリコーダーの基礎はとっても大切!
ですが、詰め込み式やただ練習させるだけの授業になりがちではないでしょうか。
まねっこリズムを使えば簡単に、楽しく基礎を習得できます。
Step.0
教師の手元が見やすくなる工夫をしましょう。
Ex,拡大した鍵盤のイラストを黒板に貼って使う
Step.1
鍵盤ハーモニカ(リコーダー)を準備する。使う音を提示する。
Ex,
今日は鍵盤ハーモニカの「ド」を使ってまねっこリズムするよ~
Step.2
運指や場所の確認をする。
「ド」はどこかな?分かる人はここだよって先生に見せて~!ばっちりだね!指番号も確認しようか!ドは何の指?そうそう、1番だね。じゃあ1番の指をドに置くよ~。できた人は隣の人ができているかチェックしてあげてね。
Step.3
最初と最後の演奏の仕方を提示する。
Ex,
最初の「まねっこリズム♪」は全部ドで演奏するよ。聴いてね。(模範演奏)みんなもやってみよう!(児童の演奏)
上手にできたね!最後の「おーしーまい♪」もドで演奏するよ!聴いてね。(模範演奏)じゃあみんなの番です。やってみよう!(児童の演奏)
Step.4
「まねっこリズム」実践!
慣れるまでは教師は音名唱してあげましょう。慣れたら教師も実音で演奏するとソルフェージュ能力が上がります。
💡Point
- 指は鍵盤にくっつけたまま
- 「トゥ」(低学年は「フ」でもいいかもしれません)と息で区切る
鍵盤ハーモニカを扱う際は上記の点を毎回確認します。
Ex,
まねっこリズム♪(ドの位置に指を置いて児童に見せる。身体は児童の方に向ける。)
ドドッドドドド♪(鍵盤ハーモニカで演奏)
ドードードー はい!
ドードードー♪(鍵盤ハーモニカで)
ドッ(うん)ドッ はい!
ドッ(うん)ドッ ♪(鍵盤ハーモニカ)
おーしーまい! はい!
ドッ(うん)ドッ ♪(けんばん…)
Step.5
レベルを上げていく。
①使う音を増やす
Ex,ドだけ→ドとレ→ドとレとミ
②まねっこする長さを長くする
Ex,4拍→8拍
③音名唱せず、教師の範奏によってリズムを提示する
…などして、レベルを上げていきましょう!
技術を向上させたいなら、おすすめは 「①使う音を増やす」です。
私も何度も何度も授業で取り入れ、きちんと取り組んでくれるので重宝した活動です。
活用例④ 中・高学年の導入 その1 ボディパーカッション
中・高学年でも使いたい!
そんな時は、ボディパーカッションにアレンジしましょう!
活動自体のレベルを上げることで中・高学年に見合うレベルの活動になります。
Step.1
叩く場所を変える
Ex,手拍子でなく、ひざを打ってみよう
Step.2
叩く場所を増やす
Ex,ひざ打ち→ひざ打ちと手拍子→ひざ打ちと手拍子と肩打ち
流行りの曲や今月の歌を流し、音楽に乗せてまねっこリズムするのもおすすめです♪
活用例⑤ 中・高学年の導入 その2 しりとりリレー
1人ずつ、先生役としてリズムを打ち、他の人はまねっこする。これを途切れることなく繋いでいく活動です。即興的要素があるので、音楽づくりとしても活用できます♪
その場でリズムを考えて叩くのは難しそう…
という方は、リズムカードの中から選ばせるのがおすすめ!寧ろ最初は音楽づくりの活動としてリズムをいくつか考えさせるのもありだと思います。
Step.1
1人1つ4拍分のリズムを考える。
思いつかない人は、リズムカードの中から好きなリズムを1つ選んでみよう!
💡Point
- カードに言葉を組み合わせると分かりやすくなります。(カードに言葉を書かなくてもOK)
- 音符(四分音符や八分音符など)で考えるのが難しければ、言葉で作らせてもよい◎
Step.2
メトロノームに乗せて自分が選んだ(作った)リズムを練習する。
Step.3
教師と児童数人でデモンストレーション。
Ex,
Step.4
みんなで実践!
4人程度のグループでリレーしてもよし、全員でリレーしてもよしです◎
まとめ
どんな力をつけさせたいかを見据えて無限に活用できる小ネタを紹介しました!
児童の実態に合わせてご活用ください。
音楽分からん!アイディアがない!相談できる人がいない!時間もない!
ほんの少しでも、そんな先生方のお力になれますように。