こんにちは!元音楽の先生、みきちです☺
今回は音符や休符の種類、長さを体感的に習得させる方法をご紹介。
それが、『リズム工場』です🏭
楽譜やリズム譜の読み方は小学生にとっては難しい…
ピアノや楽器を習っている子は分かっても、他の子はちんぷんかんぷん。
でも、分からないままにすると高学年や中学校で苦しみます😭😭(先生も)
💭四分音符、八分音符、十六分音符、付点のリズムを理解させたい!
💭知っている子も知らない子も、楽しく音符や休符に親しませたい!
💭リズム譜を見て手拍子できるようにさせたい!
その第一歩となる活動のアイディアをお伝えします。
💡この記事で分かること💡
・リズム遊び『リズム工場』の指導方法
・楽しく楽譜(リズム譜)が読めるようになる活動の方法
・低学年から高学年まで使える、常時活動にもなる万能なリズム遊び
はじめに…
☑四分音符と四分休符の長さは同じですね。リズム工場はこれを活用した遊びです。
音の長さを表すカードを使うのですが、この記事では『長さカード』と呼んでいます。
☑指導方法として、黒板で行う場合とタブレットの場合の2通りが考えられます。
下の表や具体的な指導方法を参考に、お好きな方で試してください!
所要時間 | 必要なもの | リズムを作れるのは | メリット | |
黒板 | 3~20分 | 磁石・画用紙 | 教員or代表者のみ | サクッと行える。常時活動にも◎ |
タブレット | 10~30分 | タブレット (全員分) | 全員 | じっくり行える。 記録が残るので評価しやすい。 |
☑ここでは、リズムは『音がある(音符)、ない(休符)の組み合わせ』と考えます。
教え方は色々ありますので1つの例として受け取っていただければと思います。
黒板で行う場合
事前準備
準備するもの:色付き磁石or画用紙と裏に貼る磁石、丸い磁石
○色付き磁石
磁石の長さを音の長さ(「たん」や「うん」)に見立てます。
後ろの人も見えるくらいの大きさで、下の画像のように長方形を作ります。
四分音符の長さカードを8枚、八分音符の長さカードを16枚用意しましょう。
○丸い磁石
拍の位置を明示するために使います。下の画像のように「はく」と横に書きます。

指導手順
まずは四分音符と四分休符のみ使います。拍も短く、4拍分で行います。
要素を絞って活動を理解させましょう。

これは「たん(四分音符)」と「うん(四分休符)」の長さを表しています。
カードが上にあったら「たん」、
下にあったら「うん」です。
今、カードは「たん」と「うん」のどちらにありますか?


たん!

その通り!じゃあ「拍」に合わせて読んでみるので聴いていてね。
メトロノームをつけて読み上げます。
💡POINT💡
リズム系の活動を行う時はメトロノームを使って行うのがおすすめ!
正しいリズム感や聴く力、合わせる力が身に付きます!

分かったかな?じゃあこのリズムで手拍子してみます。(見本を見せる)
次はみんなで叩いてみるよ。手拍子準備!

できたね!じゃあこれはどうなるかな?
みんなで読んでみよう。せーの!


すごい!音が鳴っている時の手はパーのまま、お休みの時は手を膝に置いてね。
お手本を見せます。(やって見せる)一緒にやってみよう!
💡POINT💡
この活動ではリズムは音がある、ない、の組み合わせと考えるので
音符の時 → パーのまま
休符の時 → (手の甲でももを叩くように)膝に置く
で『音がないこと』を意識させましょう。
単に手拍子をするよりも難しくなりますが、音符と休符の意味を理解するには大事です。
低学年でもぜひチャレンジしてほしいです。
こんな感じでデモンストレーションをします。
なんと活動内容の説明は以上です。
シンプルすぎて怒られそうなくらい簡単…😂笑
あとはカードを動かして色々なリズムを手拍子させましょう🎶
タブレットで行う場合
事前準備
準備するもの:タブレット(1人1台)、ロイロノートなどのICTツール
タブレットの場合は児童1人1人がリズムを作るので、自分でカードを動かせるように下のような資料を作ってあげましょう。


今回は
☑4拍分
☑四分音符と八分音符の長さカードを使用
する場合の例です。3年生くらいの想定です。
見本として先生も簡単なリズムを作っておきましょう。
例えばこんな感じ。

指導手順
やることは黒板を使う場合と同じです。(詳しくは黒板で行う場合の指導手順をご覧ください)
①長さカードが何の音符の長さを表しているのか説明する
②提示されたリズムを見て、教師→児童の順に声に出して読んでみる
③提示されたリズムで手拍子する
リズム工場についての説明はこれでOKです。
タブレットの場合は1人1人がリズムを作ることができるので、ぜひ作ってもらいましょう。
まずはタブレットの操作方法を画面共有や参考資料を作って説明してあげます。
☑動かせるカードはどれか
☑カードをどこに動かすのか
☑同じ種類の長さカードを使っても良いし、バラバラでも良い
☑カードは余って良い
以上のことを伝えて自由に作らせましょう。
作ったものは提出してもらえば評価に使えますし、共有してみんなが作ったリズムを叩いてみるのも協働的に学べて良いですね💮
『リズム工場』活用方法 3選!
活用方法① 長くする
上の説明では分かりやすくするために1小節分(4拍分)で行いましたが、
児童が活動を理解できたら2小節分(8拍分)で行うのがオススメです!
8拍あれば作れるリズムが倍増!
既習リズムの復習にもぴったりです。

高学年で時間に余裕があるなら、もっと長くしてみても面白いかもしれません。
活用方法② 長さカードの種類を増やす
活動に慣れてきたら、長さカードの種類を増やしましょう。
八分音符、十六分音符、付点四分音符などが考えられますね。
八分音符入りの簡単バージョンならこんな感じ。

シンコペーションを入れたり、後打ちを入れたりすると一気に難しくなります。

十六分音符を入れるとそもそも手拍子が難しいので盛り上がりそうですね😂

さらに付点も入ると大人でも混乱するのでは…?

このように、下準備さえしてしまえば何段階にも活用できます!
リズムの幅がぐんと広がるので、色々試してみてください✨
活用方法③ 代表児童に作ってもらい、みんなで実践
先生だけがリズムを提案するのはもったいない!児童にも作らせてあげましょう。
児童が作ったリズムを全員で手拍子します。
○黒板の場合は
代表児童がカードを動かしている間、他の子には制限時間を数えさせます。(私は10秒で作らせました!)
ライブ感と一体感が出るので盛り上がります。
○タブレットで行う場合は
事前に作ってもらい、別日に発表会のようにしても良いですね✨
毎授業1,2人代表者になってもらい、常時活動にするのもおすすめです🙆🏻♀️
まとめ
今回は楽しく音符や休符について学べる小ネタ、『リズム工場』のご紹介でした!
お手軽に取り入れたいなら黒板式
じっくりしっかり取り組ませたいならタブレットを使って
皆さんの使いやすいようにアレンジして使って頂けたらと思います🎶
少しでも日々忙しい先生方のお力になれますように!🙏🏻🙏🏻