『ひらいたひらいた』共通教材を楽しく指導する方法【略案付】

🎤歌唱

こんにちは!元音楽の先生、みきちです☺

今回のテーマは「ひらいたひらいた」の指導方法について!

共通教材(日本に昔からある歌)って正直言葉も内容も難しいし、何となく歌っておしまい~
に、なりがちではないですか?

💭教科書や指導書より面白い授業がつくりたい!
💭簡単に準備できるけど、力が伸びる、意味のある授業をしたい!

そんなお悩みを解決する、共通教材の授業アイディアシリーズ第一弾です。しかも略案付!ぜひ最後までご覧ください✨

💡この記事で分かること💡

☑ 指導書より楽しく「ひらいたひらいた」を教える授業の流れ

☑「ひらいたひらいた」での目標を明確にし、子どもを伸ばす指導のアイディア

☑「ひらいたひらいた」の略案例

授業の流れ(全2時)

先に伝えておくと、指導書のめあてや流れとは若干異なります。

この題材における「ひらいたひらいた」の立ち位置は、1年生が音楽の授業に慣れるための導入のようなものだと捉えています。

ですので、授業後の理想の児童の姿としては
✨身体を動かしながら歌うの面白いな
✨みんなと音楽するの楽しいな

くらいのライトな内容にしています。

時数
全2時

🎹道具
椅子またはフラフープ(なくてもできます)

📖共通事項
前述の通り、友達の輪を広げたり音楽の授業に慣れたりするための活動と考えているので、今回は共通事項を具体的に設定しませんでした。

どうしても設定したいなら、『拍』や『旋律』あたりでしょうか🤔

第1時 れんげの花をおもいうかべて、あそんだりうたったりしよう

めあて
れんげの花をおもいうかべて、あそんだりうたったりしよう

評価の観点(例)
(思)旋律や拍を聴き取り、それらの働きが生み出すよさや面白さ、美しさを感じ取りながら、聴き取ったことと感じ取ったこととの関わりについて考え、表現を工夫し、どのように歌うか思いをもっている。

①めあての確認

『れんげ』の部分を伏字にして、児童と一緒にめあてを読み上げましょう。


ここはお花の名前が入ります。なんのお花だろうね。今日は「ひらいたひらいた」という歌を歌うよ。歌の中にお花が出てきます。後で名前が分かったら教えてね。

②音源を聴く

それでは、「ひらいたひらいた」を聴きましょう。お花の名前が分かったら静かに、そっと手を挙げてください。分かっても声に出しちゃだめだよ~

歌詞を見せずにCDを聴かせます。

手を挙げてた人!せーので教えてください!せーの!

れんげー!!

③歌詞を見ながら聴く

みんなよく聴いていたね!大正解!「れんげの花」でした!じゃあ今度は歌詞を確認しながら聴いてみよう!


今度は歌詞を見せて聴きます。デジタル教科書などがあると見やすくておすすめ◎

④歌えるようになる

CDやデジタル教科書を使って歌ってみます!

💡POINT💡

1.声に出さず口だけ動かす(口パク)
2.歌える人は小さい声で歌ってみる
3.みんなで元気よく歌う

など段階を設けて繰り返し練習すると飽きずにレベルアップできます◎

⑤れんげの花を見る

この曲はれんげの花の様子を歌っているね。れんげの花ってどんなお花だろうね。見てみよう!

れんげの花の写真や映像を見せます。


ちなみに、れんげの花は、小さいものは直径10㎝くらい、大きいものは30㎝くらいだそうです。

だいたい黒板消しくらいかな?折り紙くらいの大きさかな?両手をお皿にして上に乗るくらいかな?
など、具体例を挙げるとイメージしやすいでしょう。

じゃあ、れんげの花が開いたり閉じたりする速さはどれくらいだと思う?
一瞬でパっと開くと思う人!時間をかけてゆっくり開いていくと思う人!
なるほど。じゃあ、動画で確認してみよう!


YouTubeなどで「れんげ 開花」などで検索するとタイムラプス動画などが見つかります。広告だけスキップして準備しておくと◎

参考に見つけた動画を載せておきますね。(外部リンクに飛びます)
参考動画: https://youtu.be/lsEQZ6xX6cA?si=crdFZWDiD9-UKCxG 
 

見終わったら、れんげの花の特徴をまとめましょう

☑ピンク色
☑折り紙くらいの大きさで(ここの表現は自由に変えてください!)
☑ゆっくり開いたり閉じたりする

これを理解した上で歌えると良いです!

⑥手遊びに挑戦する

次は、手を使ってれんげの花を咲かせてみよう!よーく見ててね。

CD等音源に合わせて教師が手本を見せます。


・手でつぼみを作った状態からスタート
・「ひーらいた ひーらいたー」でゆっくり手を開いていく
・「なーんのはーなが~いーつのまーにか」は手の形は変えず、リズムに乗って左右に手を揺らす
・「つーぼんだ」でゆっくり手を閉じてつぼみに戻る

2回目は児童も一緒に手遊びに挑戦します。
→児童をよく観察して、上手だった子何人かにその場で立ってやってもらいましょう。

〇〇さん、とっても上手だったね!どんなところが上手だったかな?

手の動きが上手でした!

手の動きが上手だったね。どんな風に開いて、どんな風に閉じていたかな?

うーん、ゆっくり動いていました!

「ゆっくり開いて、ゆっくり閉じていた」
というキーワードを引き出せるように頑張ります 笑

もし児童から引き出せなくても、
「さっき見た動画みたいに、歌詞に合わせてゆっくり開いてゆっくり閉じるのができていてすごいなぁと思いました!」

といったコメントを先生からしてあげましょう。

⑦れんげの花を思いうかべ、歌に合わせて手遊びする

最後にもう一度やってみます。歌いながら開いたり閉じたりするよ。
れんげの花を思い浮かべて、教室にたくさん咲かせましょう!

児童がよくできていたら先生がピアノ伴奏するのも素敵ですね🎶

⑧まとめ

挙手で本時の活動を振り返ります。🙋🏻‍♀️

☑れんげの花がどんなお花か分かったよ~という人!
☑れんげの花をおもいうかべて手の動きを工夫できたよ~という人!

音楽では、何かを思い浮かべて歌ったり演奏したりするのがすごく大切なの。
みんなよくお花を表現できていて良かったよ!

歌える、手遊びができる、だけではなく
「れんげのはなをおもいうかべて」
の部分を強調
してまとめましょう。

 

第2時:みんなでうたってうごいて、きれいな花をさかせよう

❁めあて
みんなでうたってうごいて、きれいな花をさかせよう

❁評価の観点(例)
(態)音楽を聴いて体を動かしたり声を合わせたりすることに興味をもち、音楽活動を楽しみながら主体的・協働的に学習活動に取り組もうとしている。

①めあての確認

①めあての確認

今日は「ひらいたひらいた」でみんなと一緒に遊んでみましょう!
授業の最後にクラスの全員で大きなお花を咲かせられたら大成功です!どうやって咲かせるかは、また後で説明するよ。

②前時の復習 ※スライドあり!

☑花の色
☑花の大きさ
☑開くとき、閉じる時の速さ

を復習します。

▶▷▶【そのまま使える!「れんげのはなクイズ!」グーグルスライドはこちら
※パワーポイントに変換…ファイル→ダウンロード→Microsoft PowerPoint
※グーグルスライドで編集…ファイル→コピーを作成

復習用のスライドを作ってみました!
画像にしてしまったので絵を動かすことはできませんが…

時間がない方はこのまま使ってください✨

③1人で

れんげの花を思い出せたね。
じゃあまずは1人でお花を咲かせるよ。覚えているかな?忘れちゃった人も一緒にやってみよう!

💡POINT💡
間違えてもいい雰囲気作りが大切!
恥ずかしがる子がいたら、全体に向かって「間違えても大丈夫!タイミングが大事だからしっかり真似して覚えようね~!」などと声を掛けましょう。

④5人で

教室を動き回るので、椅子・机を移動させます。授業の最初に移動させても良いです。

※椅子だけの教室の場合は、椅子をグループの数分中央に残し、他は壁に沿って並べる(座れるようにする)と良いでしょう。
※机もある場合は邪魔になるので後ろに寄せ、グループ数分の椅子(代わりにフラフープでもOK)を置きます。

このグループのみんなと見本を見せます!
5人で椅子(またはフラフープ)を囲んで手をつなぎます。
手遊びと同じタイミングで、後ろに下がったり前に進んだりするよ。よく見ていてね。

💡POINT💡

つぼんだ時にしゃがんで小さくなろうとしている子など、工夫している様子が見られたら、すかさず褒めましょう!
「〇〇さんの動き、とってもいいね!みんなも真似してやってみよう!」という展開もいいですね。

⑤全員(もしくは1/2)で

最後に全員(又はクラスを半分に分けて)で大きいお花を咲かせます。同様に全員で手をつなぎ、輪になります。

最初は上手くいかないかもしれません。そんな時は…

人が多くなるとみんなと合わせるのが難しいね。きれいにお花を開いたり閉じたりしたいよね。もう一度、タイミングを確認しよう!
一番お花が大きくなるのは歌詞のどこ?

「ひーらいたひらいた」の「た」!

その通り!
じゃあ1番小さくなるのは?

「つーぼんだ」の「だ」で、みんなでしゃがむ!


そんな答えが返ってきたら大成功!💮
自分だけじゃなくて、みんなと気持ちを合わせて咲かせるんだよ~!と伝えます。

めあての「きれいに」を強調して、2回目にチャレンジしましょう!

⑥まとめ

前時と同様に、挙手で活動を振り返ります。🙋🏻‍♀️

☑楽しかった人!
☑みんなできれいな花をさかせることができたなと思う人!
☑一生懸命頑張れたなと思う人!

音楽は1人でも楽しいけど、みんなでするともっと楽しいよね。そのためには、気持ちを合わせるのが大事だったね。今日の学びだね。

こんな感じでまとめたらいかがでしょうか。

上記の流れをまとめた略案も載せておきます!実態に合わせてご活用ください。

▶▷▶【そのまま使える!「ひらいたひらいた 略案」グーグルドキュメントはこちら
※Wordに変換…ファイル→ダウンロード→Microsoft PowerPoint
※Googleドキュメントで編集…ファイル→コピーを作成

まとめ

1年生の共通教材「ひらいたひらいた」の授業アイディアについてでした!

子どもたちにとって言葉の意味や曲の良さが分かりにくいわらべうた。
このように具体的なイメージを持たせたり、体を使った活動を取り入れたりすることで、ぐっと楽しく、そして深く学ぶことができます。

児童の実態に合わせてご活用ください。

音楽分からん!アイディアがない!相談できる人がいない!時間もない!

ほんの少しでも、そんな先生方のお力になれますように🌿


他の共通教材についてもアイディアを提案していきます!お楽しみに🎶

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